「ECTの基礎知識」精神科医師 野田隆政
問題:次の4つの中から誤っているものを1つ選択してください。
- ECTの適応は診断、状況、阻害因子から総合的に判断する
- サイン波治療器は医療機器番号がない
- 維持ECTは薬物療法と同等以上の寛解維持が期待できる
- 緊急性が高いので検査せずにECTを実施した→×
「コメディカルスタッフがECTを学ぶ意義について」精神看護専門看護師 佐伯幸治
問題:次の文章を読み、誤っているものを1つ選んでください
- ECTについて正しい知識を持つこと
- ECTを受ける患者・家族へ十分な情報提供を行い、心理面の支援を行うこと
- リスクマネジメントの視点でアセスメントすること
- 多職種の専門性については知らなくてもよく、すべてを各職種に委任すること→×
「ECTを用いた治療・看護計画の立案と多職種連携の実際」
精神看護専門看護師 佐伯幸治
問題:次の文章を読み、誤っているものを1つ選んでください
- 患者さん・ご家族の質問に対して正しい知識を提供し、意思決定を支援すること
- 副作用やリスクに先回りして対応し、患者さんの負担を減らし、安全を守ること
- 患者の治療への主体的な参加を促すように患者の思いに耳を傾け、肯定的なフィードバックや心理教育などを行う
- 医師による治療を支援する職種の立場からアセスメントを多職種に発信し、維持薬の選択や薬剤の増量の必要性について明らかにする→×
精神保健福祉士 上代陽子
問題:精神保健福祉士の役割について誤っているものを1つ選んでください。
1. 本人・家族に対して安全で安心できる治療環境を提供することを念頭に支援すること
2. 積極的に情報共有を行い、各種マネジメントを行うことを心がけること
3. ECTは症状改善が主目的となるため、多職種に任せ精神保健福祉士は関与しないこと →×
4. 退院後の生活安定を目指し支援を組み立てること
精神科作業療法士 村田雄一
問題:ECTにおける作業療法の役割について、誤っているものを1つ選んでください。
- 回復段階にそった個別的な作業・活動を提供する
- 気分の安定や主観的改善感を促進する
- OTが安全なECT治療に貢献できることはない
→× 回答4のように、OT経過における患者さんの変化をアセスメントし、安全なECT治療に寄与する - OTを通して得られたせん妄や認知機能障害のアセスメントを多職種と共有する
薬剤師 石川夏絵
問題:ECTにおける薬剤管理について、次の文章の中から誤っているものを1つ選んでください
1. ECT開始1週間前にウブレチドを中止した
2. 高血圧症のある患者についてECT当日降圧薬を休薬した→×
3. ECT開始後眠れるようになってきたので睡眠薬を減量した
4. コース終了後の維持薬について多職種で意見交換を行った
「ECTに関連した医療安全管理」医療安全係 看護師 宇都宮智
問題:ECT行う際、医療安全上誤っているものを1つ選んでください。
- 歯のぐらつきがあったので主治医に報告した
- ECTを受ける患者がウブレチド(コリンエスタラーゼ阻害薬)を内服していたので主治医に報告した
- ECTを受ける患者がリーマス(リチウム)を内服していたので主治医に報告した
- ECT後錯乱していたので看護師が点滴を抜去した→×
ECT後の錯乱時には静脈麻酔を使用することがあるため、医師の確認が必要
「ECTにおける麻酔管理」精神科医師 奥村正紀
問題:ECTの麻酔管理の際に留意すべきことについて、下記の文章から誤っているものを1つ選んでください
- ECTの麻酔の重篤な有害事象としてアナフィラキシーショックがある。
- 麻酔科医と麻酔の介助をするECT室看護師の情報共有が重要である→×
麻酔科医・ECT室看護師だけでなく精神科医・病棟看護師も含めた情報共有が重要である。 - 施行前の身体合併症のコントロールが必要である。
- 有害事象が起こった際に必要な器具や薬剤を事前に準備しておくことが重要である。
「ECT施行中の身体管理と治療の補助」 手術室・中央材料室 看護師 髙野和夫
問題:「ECT施行中の身体管理と治療の補助について」、次の文章から誤っているものを1つ選んでください。
- ECTは高齢やセルフケア機能の低下した精神疾患患者さんに行うことが多く、特に動揺歯の有無や義歯が外されているかどうかの確認は重要である。
- 通電直前には、職種に関係なくスタッフ全員が手を止める「タイムアウト」を行い、患者さんの状態を声に出しあって共有し、確認した上で通電する。
- ECT実施後には、オカレンス(インシデント)の有無について確認する必要はない→×
- ECTを実施したら治療は終了では無い。ECT前・治療中・ECT後、全てが治療タイミングであることを忘れてはならない。